フリーアドレスのオフィスって結局どうなの?実際に使っている人に聞いてみた
2023.06.09 公開

フリーアドレスとは
フリーアドレスとは、オフィスのスタイルのひとつを指します。自席が決まっておらず、働く人が、オフィスの中から業務に合った働く場所を、自分で決められるのが特徴です。
近年のペーパーレス化・在宅勤務やリモートワークなど、働き方が多様化した影響により、フリーアドレス制を選択するオフィスも増えています。
しかし、フリーアドレスに興味があるとはいえ、固定席を急に自由席にするのは勇気がいりますよね。今回はフリーアドレスのメリット・デメリット、導入するのに必要な家具に加えて、実際のオフィスのレイアウトや、そこで働くスタッフの感想をご紹介します。
フリーアドレスのメリット・デメリット
まずはフリーアドレスのオフィスにするメリットとデメリットをご紹介します。実際に導入するとオフィスにどんな変化があるのか、イメージしながらご確認ください。
メリット
気分に合わせて働く場所を選べる

フリーアドレスのメリットの1つ目は、業務や気分によって働く場所を選べることです。集中して作業したいときには人が少ない静かなエリアを、考え事のように周りから刺激を受けたい時には人が多いにぎやかな場所を選ぶなど、業務に適した働く場所を選ぶことができます。
コミュニケーションが活発になる

フリーアドレス制にすると固定席がなくなるため、隣近所の席のメンバーが毎日固定になりにくいのが特徴です。部署の異なる方同士が近くに座る機会も多く、社内のさまざまな人とコミュニケーションがとりやすくなります。いつもと違うメンバーと会話をすることで、社内コミュニケーションが活発になったり、新しい仕事上の発見につながったりする効果も期待できます。
机の上が片付く

誰がどこに座るか決まっていないフリーアドレスのオフィスでは、退勤するときに自分の荷物を片付ける必要があります。固定席のデスクのように私物を置いておくことができないので、私物が増えにくく、デスクの上がスッキリしていることが多いです。
デメリット
空いている席を探すのが大変

出社率が高いオフィスでは、人数に対してスペースが手狭になってしまい、空いている席を探しにくくなってしまう場合があります。また、新入社員など会社に入ったばかりの方は遠慮してなかなか席を探せないことも。
人探しがしにくい
フリーアドレスでオフィスが広い場合には、人探しがしにくいというデメリットもあります。スケジュールに座っているエリアを表示しておくなど、工夫が必要です。
フリーアドレスのオフィスに必要な家具は?
デスク
通常のオフィスデスクでも、もちろんフリーアドレス制を取り入れることはできますが、フリーアドレスデスクの導入がおすすめです。フリーアドレスデスクは配線スペースが広めに確保されており、デスクのどの位置に座っても電源にアクセスしやすいからです。
また、業務内容によってデスクを使い分けたり、気分をリフレッシュさせるために、長方形デスク以外にも台形型やブーメラン型のデスクを組み合わせて、さまざまなワークスペースを作るのがおすすめです。
おすすめデスク
ウチダ Arcena(アルセナ)

コクヨ WORKFIT(ワークフィット)

ロッカー
フリーアドレスデスクでは、個人の荷物や書類を机の上に置きっぱなしにできないため、書類やパソコンを収納するための個人ロッカーが必要です。書類の投入口があると、個人宛の手紙や書類を投函できて便利ですよ。
おすすめロッカー
ナイキ CWシリーズ

プラス L6シリーズ

フリーアドレスのオフィスって結局どう?実際にスタッフに聞いてみた

実際にフリーアドレスのオフィスで働いているKagg.jpスタッフ3名に、使い心地の感想を聞いてみました。
オフィスの雰囲気は以下の写真の通り。ビルの6階と7階にオフィスがあり、どこでも好きな場所のデスクを選ぶことができます。毎日同じ場所に座ってはいけないルールがあり、チームも仕事内容もバラバラのメンバーが隣どうしで座っています。

フリーアドレスの良いところを教えてください。
Aさん:
どんな人なのか、どんな仕事をしているのか、まだ詳しく知らない人の近くに座れるのが良いと思います。1日近くに座っていると、その人がどんな仕事をしているのか、だんだんわかってきます。誰かが相談に来て、意外なつながりがわかるのも楽しいですね。
Bさん:
私も、近くに座るだけで、直接話をしなくても相手の仕事内容が見えてくるのが楽しいです。全く違うチームで働いていると、同じ職場にいても詳しく知らない方は多いですが、そういう方の人柄を知れると安心します。
また、仕事の内容によって、働く場所の雰囲気を選べるのもメリットですね。黙々と仕事をしたいときは、壁際や人が少ないエリアを選ぶことが多いです。
Cさん:
働く場所をその時の業務や気分で選べるのっていいですよね。私はオフィスの中でも、カウンターや大きなテーブルがあるエリアなど、カフェっぽい雰囲気の場所で仕事をすることが多いかもしれません。質問や相談などがあって、一緒に仕事をしたい人の近くに移動できるのもいいですね。
Aさん:
会議が多い日は、わざと会議室の近くで仕事をすることがあります。移動や会議室が空くのを待つ時間が節約できるんです。それから会議室の近くは、打ち合わせで忙しい上司を捕まえやすいですね。
Bさん:
私も来客がある日は、来社されるお客様を見つけやすい位置に移動して仕事をしています。

フリーアドレスのオフィスにデメリットを感じていますか?
Cさん:
入社したてだと、会社の人の顔と名前が一致しなくて……。座席表をこっそり見て覚えることができないので、苦労しました。人が部署ごとにまとまっていないので、はじめのうちは、ちょっと不便かもしれません。
Bさん:
入ったばかりだと、隣に座っているのがどの部署の人なのか、わからないこともありますよね。自発的にコミュニケーションをとらないと、覚えるまで時間がかかってしまうかも?
Aさん:
確かにコミュニケーションは重要ですよね。
これは別の悩みなのですが、なかなか人を探せない・捕まらないこともあります。ワンフロアが大きすぎると死角が増えて、探しにくいんですよね。特に外出が多い人は、「結局オフィスにいなかった」なんてことも……。日頃一緒に働いているメンバーでも、隣にいないことが多いので、探すことがあります。
誰がどこにいるか分かるよう、社内ルールを変えるなどの工夫が必要ですね。
Bさん:
私たちのオフィスでは、チャットツールのステータス欄に「今日何階にいるのか」を表示させるようにしています。それだけでかなり人を見つけやすくなりますよ。
Aさん:
社内ルールと言えば、導入時の書類のデータ化や、オペレーションの変更など運用面の見直しが大変かもしれません。変わってしまえば楽になることもたくさんあるのですが、今までのやり方を変えるにはエネルギーがいるなと感じました。
フリーアドレス制度をオフィスに導入するとして、どんなことに気を付けるといいですか?
Aさん:
座席表代わりに、パソコンに付ける名前のクリップや、名札があるといいと思います。弊社は入社したばかりの人が多いので、やっぱりコミュニケーションのきっかけになるようなものがあると便利かなと。
Cさん:
私も、入社したばかりの頃は大変だったので、名前が分かるツールがほしいです!
Bさん:
探しやすく・話しかけやすくなるように、新しく入った方がわかる目印もあるといいですね。
Aさん:
あとは意外とPCの電池が切れやすいので、充電器や充電コードを各所に設置しておくのもいいかもしれません。
ありがとうございました。最後に、改めてフリーアドレスのオフィスで働く感想をお聞かせください。
Cさん:
私は今の会社に入社して、はじめてフリーアドレスのオフィスで働いているのですが、フリーアドレス賛成派です!
自分の席が好きな場所とは限りませんから、気分や業務に合わせて働く場所を変えるのが、仕事の効率アップにもつながっていると感じます。
Bさん:
私も、業務内容や気分で場所を選べるのは、とても働きやすいと思います。お仕事の内容で座る場所を変えるだけで、作業のしやすさが変わりますよね。
Aさん:
私も賛成です。働く場所もそうですが、何より会社のさまざまな人とコミュニケーションを取れるのが大きなメリットだと思います。周りの人によって、自分の仕事にいい刺激をもらうこともありますよ。
また、フリーアドレス席はデスクの上がスッキリするのもいいと思います。片付いたオフィスで働くのは気分がいいですね。

まとめ
今回はフリーアドレスのオフィスについて、実際に働いているスタッフの感想やおすすめの家具をともにご紹介しました。オフィスのフリーアドレス制には、作業効率UPや社員間のコミュニケーション向上など、たくさんのメリットがあります。一方で、事前準備や運用の見直しなど、スタートするハードルが少し高いのも事実です。
もしオフィスレイアウトやフリーアドレスに切り替えるための家具の選定でお困りでしたら、お気軽にKagg.jp事務局までご相談ください。